2017北海道サイクリング六日目

朝起きたら鼻詰まりも咳も悪化してさらに熱っぽい。完全に風邪。スペイン人カップルの女性の方も昨晩38度の熱が出たそうで、朝食を食べに降りてこられなかった。喋ったけど症状が出るのが早過ぎるので僕のせいではないと思う。。

コース概観 (google map)

昨日、レーシングパンツの股の部分の縫い合わせが5cmぐらいほつれてきているのに気がついたので針と糸を借りてお裁縫。とりあえず直った?っぽい。

今日は距離短いのでのんびり9時過ぎに出発。コタン温泉に行くか迷ったが、体調を考慮してスキップ。代わりに、この辺では圧倒的泉質の川湯温泉 川湯公衆浴場へ。250円。安い。PH1.6の強酸性で、体の芯まで響く浴感。ただし、入り過ぎると皮膚が痛くなってくる。二つある浴槽のうち、一つは44度ぐらい、もう一つは38度ぐらいとかなり差があった。掛け流している湯の味を見た限り、熱い方は源泉でかなり酸っぱく、緩い方は水で薄めてある感じ。熱めの方を中心にのんびり浸かった。出るときに番頭さんがライダーさん?と聞くので自転車です、と答えたら、最近減ったのよね、とのこと。確かに、今回も自転車勢は行程トータルで10人も見ていないかも。。

10:40ぐらいに出て、200mほど登坂して野上峠に。標高324mと低く、きつ過ぎず、ゆる過ぎずの絶妙な勾配で、クライマーには物足りないと思うけど自分には登っていて楽しい峠だ。途中で、メーメーべーカリーに電話をかけてパンの取り置きとランチを予約。今日宿泊予定の風景画に着いたら荷物だけを置いて向かうのだ。

峠からぴゅーっと降っているときに実感したのだけど今日は台風が最接近するということで本当にひどい北風。下りでも漕がないと進まない。結構大変だったが温泉で十分体力を蓄えたので乗り切って宿に12:30頃到着。

宿に荷物を置いた後は、一路斜里のメーメーベーカリーへ。Google マップにまた走れないダート道を案内されながらも、天に続く道を駆け上がってメーメーベーカリーに到着したのは14:00。電話で伝えた予定ぴったりの時間。

中はゆるふわ系の雰囲気でしばし眺めていたかったが、お腹がすいて仕方がなかったのでランチを頂いた。スープ+パン食べ放題で、ハード系のパンは噛めば噛むほど旨味が出る感じ。あとから聞いた話で、ここの店員さんは風景画でヘルパーをされていた方らしかった。隣のテーブルの人はベーコンや目玉焼きが出ていてなんでだろうな、と思った。店員と顔見知りのようだったのでサービスなのかな。宿に帰るにあたって、寒いので、下にレインウェアを着用。最高気温15度で風強く吹かれたら体感10度で寒過ぎです。

天に続く道、こないだテレビで取り上げられた影響か、観光バスがわざわざ止まって観光客が降りて見物していたけど、個人的にはそこまでの価値は感じていない。。いつ来ても天気悪いからというのがあるかもだけど、今回はメーメーベーカリーにリベンジ訪問するのが主目的だったので無駄に登らされてげんなり感。

まだチェックインまで少し時間があったので、しれとこ里味でつぶのかき揚げ丼を食べるか、斜里温泉元湯館であったまっていこうと思って斜里市内に向かったのだけど、ちょうどしれとこ里味が中休み中であることに気がついて、代わりにセイコーマートでフルーツ系のものを摂取して、ドラッグストアでルルを買った。

そこからは追い風の中、快適に飛ばして風景画に帰還。こちらは新しいだけあって宿のクオリティがかなり高い感じ。。夕食後に温泉にも送迎してくれるとのことで今日は温泉三昧だ。しかし、あまりに寒いので、冬用のベッドに交換+ストーブが導入された。9月なかばと比べると、昔知床のモシリバで最低気温氷点下とかあったので下が寒いのはいいのだけど上が寒いのは辛い。。時期だけ見て長袖の下着一枚しか持参しなかったのは失敗。。

温泉への送迎の道すがら、車内でオーナーさんと何故か深層学習の話題になった。研究絡みの話になり、地方だと車がないと生活できないので高齢者も車に乗るが、逆走など日常茶飯事で非常に危ないので早く自動運転が実現されて欲しいとのことだった。また、中国の観光客が送ってくる予約メールが、機械翻訳されたもので意味が取れないことが多いから機械翻訳ももっと良くして欲しいとのこと。研究者だと若いときは論文をいい学会に多く出すことに執心しがちだが、自分はもう論文をたくさん出す必要はないので、これからは自分の研究がどういう形で社会に影響を与えていくかを意識して、信念を持って仕事をしていきたいと思った。

今日の進捗
4h24m28s / 88.36km / 20.0km/h
初日以来の100km以下だけどそこそこ走っている。お休みdayと言いたいところだけど、寒さと風と風邪のためそれほどでも。。