ドイツ出張3日目

自分の発表は今日だったが、特にトラブル事もなく終わった。今回の学会は2年に一度開催される(計算)言語学の一文法理論のワークショップで、文法理論の元々の出自が Computer Science ということもあって、一時期は処理関係の話題が学会の中心(の一つ)となっていたものの、前々回の開催ぐらいから linguist による意味論が話題の中心を占めており、学会の参加者の大多数は言語学者となっている。自分の発表は(4年前にやった)Computer Science よりの発表で、そもそも聴衆が集まりににくかった(確率と聞いただけで避ける人もいたようだ)が、聞いた人にはそれなりに面白く聞いてもらえたようだ。
自然言語理解のための(言語学の)文法理論は、10年ほど前は文法を構文解析(のアルゴリズム・スピード)など Computer Science 的な問題が多く残っていたのでその手の論文も見たが、Computer Science 的に論文になる話題が片付いた今はほとんど見向きもされず、捨てられたような状態になってしまっている。結局、言語学の研究者が中心の現在の状態が、本来あるべき姿なのだろう。
バンケットでは、フランスのINRIAの人たちと延々話していた。