数学ガール/ゲーデルの不完全性定理

数学ガールの最新刊,ゲーデルの不完全性定理が先週木曜辺りに世田谷区立図書館に入ったので早速借りて読んでいます.このシリーズは第一作第二作も読んでいて,時系列的にはその続編に当る作品です.さくさく読み進められて,それでいてところどころ考えるところもあり,全体としてバランスが良く気分転換にちょうど良いです.文体に品があるのも良い感じ.今日は電車の中で220p辺りまで読みました.大学では数学IA選択(謎)だったので,ε-δ論法まではすらすらで (カントール対角線論法も高校辺りで既習),ゲーデル数辺りからゆっくり読もうかというところ.
発売後なかなか図書館に入らなかったのでやきもきしていたのですが、amazon から世田谷図書館にリンクを貼る greasemonkey スクリプトを書いていたので,amazon のページにリンクを貼ってチェックしていました.目黒区立図書館はまだ使えそうなのでそちらのを作っておくかなあ.
[追記; 12/4] 実家に帰る途中の電車などで,310p ぐらいまで読んだ.あっさりし過ぎている感があるなあ (登場人物同士の動きの方に目が行くというか).第二作のフェルマーの最終定理も最後はかなり駆け足だったけどこちらは大丈夫かな.肝のところなのでじっくり読もう.
[追記; 12/12] じっくり読むつもりが,320p まで読んで放置していたところで今週どっぷりインフルエンザになってしまったので,今日一日で最後の 50p を読了.第二定理の証明は端折ってあったせいもあって,理解できたか自信が持てないが,第一定理は何とか追えた.直接的には書いてないけど,対角化(自己言及)という観点でと集合の濃度と形式的体系の強さの議論が同じ地平で眺められるのは楽しいですね.そういう見方をしたことはなかったなあ.