東二口文弥人形浄瑠璃(でくの舞)

今日は、瀬名方面に東二口文弥人形浄瑠璃(でくの舞)を見に行った。先日の雪だるままつりといい、本当は雪おろしなどで大変な冬にこういうイベントをやって楽しもうという雪国の人たちの気概がいい。東二口は、R157の途中、道の駅のちょっと先辺りを山側に入ったところにある。2時からの開始だったが、1時半に行くともう駐車場はいっぱい。寒かったがおでんを頂き身体をあたためる。良かったのは雪だるままつりで食べられなかった郷土料理の「かっちり」(ジャガイモのくずを煮た料理)を食べられたこと。暖かいだけでなく、新鮮な歯応えで非常に美味しかった。
この地区の浄瑠璃は国指定重要無形民俗文化財になっているらしく、かなりの伝統があるそうだ。過疎化が進み演じられる人が減る中、毎年この時期に四演目の上演をしているそうで、それだけでも見に行く価値があるというもの。
今日の演目は「源氏烏帽子折」。牛若丸(源義経)とその母が、平家の追っ手を逃れる下りから始まる。その後色々あって、成長した義経が烏帽子を武士に見立てたの結婚式を行い、平家の武士がそれを武士と見間違い驚き逃げ出そうとして捕まるというオチがついている。足踏みを利用した独特の音頭と共に細やかに繰られる人形は、まるで生きているかのようだった。妻は特に首の細やかな動きに感心した様子。牛若丸を演じていた東二口の人が最後にした挨拶を聞いていると、これからもこの浄瑠璃を継承していきたいという強い気持ちが感じられて嬉しかった。