ひたすら査読

最近ほぼ休み無く常に査読の仕事がある気がする.数えてみたら,今年になって8学会1ジャーナル11本論文を査読していた。去年は某学会で7本 full paper が回ってきたのもあってしんどかった記憶があるが,今年は一度に査読する本数は少ないながら,常に査読をやっている感じがするので,持久走のようなしんどさがある.あんまり多くない割に疲れているのはそういうことなのかな.
しかし,査読で reject にした論文が何の連絡も無く通っていると凹む。疲れながらも時間をかけて一生懸命査読したのに何かトンマな勘違いをしていたのなと思ったり。実際には,単に投稿数があまりに少なかったため一人でも accept をつけた論文は全て拾ったという感じなんじゃないかと思うのだけど,普段は査読の厳しい学会の論文ばかり読んでいるので reject がついている論文が何事も通るというのに相当な違和感があるのだ (まず100%通らない).

ジャーナルでは拾えるところがあれば拾うみたいな査読方針が書いてあることが多いので,何とか良いところを見つけるようにしているが,学会は区別無く自分の中の絶対的基準で評価をしている.そうすると,落ちる大多数の論文 (普段査読している学会は1割未満から3割程度採択率) には reject が付くわけだけど,みんながみんなこういう査読をすると,ショボい学会の論文とかだと全滅しかねない.どうするのが良いのだろうか.ショボい学会に出すと査読もショボくてガックリ来ることもあるが,みんな学会の格とか考えて査読のコメントの量とか決めているのかな.自分はそう言うことはできないので,いつも書く量はあまり変わらない・・・これがしんどさの理由かもなあ.

そして論文が明らかに手抜きの論文(読める状態になってないとか評価以前の論文)だとさらに凹む.読めないと言って突き返すほど自分もいい英語を書いてる分けじゃないので,結局何とか理解しようと頑張るのだけど,凄く時間をかけてものすごく詰まらないことが分かるということもしょっちゅうあるのでこれは凹む.

しかし日本語のジャーナルの査読はしんどい.一番凹むのは,査読が終わって他の研究者の査読結果の見て自分の査読結果の日本語のダメさ加減を思い知らされたとき.正直もう回って来ないで欲しい.

年末までの査読スタックに+n (n<=6)本追加されてしまった orz
研究できない (ことはないけど) しんどい orz
[追記 12/2] 結局,上に書いた某会議3本+別会議1本回って来て,既に回っていたジャーナルも含めて査読完了.別会議の1本の締め切りが色々締め切りが重なっている日と同じで大変だったが,分量のある某会議3本はトップ会議だけあってか読み易くすんなり一日で終了.ジャーナルが採否でもめそうな以外は,静かに終わりそうな予感.今年の査読はこれで終了 (のはず).結局今年査読したのは,9学会1ジャーナル17本だった.