立ち査読は許されるか

通勤時間が片道1.4hと長いので,この時間を活用しないと研究が進まない.満員電車では,座れない限り,できることは論文を読むぐらい(書きながら考える癖がついており,思考実験に耽るのは苦手)なので,(気力があるときは)論文を読むようにしている.乗換の加減で読みきれないこともあるのだけど,職場に来てからスムーズに仕事に入れるのでかえって都合が良いこともある.
先週やっとのことで査読を片付けたのだけど,査読スタックが溜まっているときは,立ち査読がしたくてしょうがなかった.査読というのは,基本的に public な場所で行うべき作業でなく,従って(英語の論文で周りの人が読み解けないとしても)電車の中でやるのはご法度である.自分の分野では産業スパイなどはあまりいない気もするが,やはりやっていはいけないのだろうなぁと思う.結果として,職場にいる貴重な時間を査読に費やすことになる.誰か,符号化されたテキストの内容を復号する暗号メガネを作ってくれないかな.
しかし,今日の電車の遅れは酷かった.東海道線内人身事故と新宿駅線路人立ち入りで湘南新宿ラインが赤羽で運休になり,さらに乗り換えた埼京線は車両点検遅れた上に,板橋駅急病人で立ち往生.いつも通勤片道1.4hぐらいのところ,たっぷり2hかかった.ここまでのすし詰め電車だと,論文を読むこと自体がもはや不可能だ.
年末までは自分の研究に集中したい・・・と言いたいところだけど,来月は年初のセミナーの準備に時間を取られそうな気がするので,せめて今月中に研究とっかかりのようなものは見つけたい.