Cycle Dynamics チタンカセット

少し前にカナダのCycle Dynamics社のフルチタンカセットを手に入れたので導入してみた。日本ではあまり知られていないメーカーだが、海外ではTuneのチタンカセットRasselbandeOEM元として知られている。そのリーズナブルな価格と、シフト性能の良さには定評があったが、残念ながら、ここ最近はメールではもちろん、電話でも連絡が取れなくなっており、実質廃業状態のようだ。今回運良く手に入ったのは、シマノ用9速のセット(おまけつき)で、11Tと12Tのスチール製トップギア(スペーサー込み)、SRP製アルミ製ロックリング、12T-23Tまで22Tを除く11枚のチタン製ギアと、11T/12Tを使う場合のアルミスペーサー1枚、セラミック製スペーサー7枚。程度も思いの外良く、これが送料込みで9,800円程度で手に入ったのはラッキーだった。早速重さを量ってみると、

  • 6.3g ; 11T トップギア
  • 8.7g ; 12T トップギア
  • 5.0g ; 12T 以下チタンギア
  • 7.0g ; 13T
  • 9.2g ; 14T
  • 9.8g ; 15T
  • 12.3g ; 16T
  • 13.2g ; 17T
  • 15.6g ; 18T
  • 17.6g ; 19T
  • 20.1g ; 20T
  • 20.3g ; 21T
  • 24.5g ; 23T
  • 1.7g ; アルミスペーサーx1
  • 10.2g ; セラミックスペーサーx7
  • 4.7g ; ロックリング

という感じで非常に軽い。歯はCNC加工だが、軽量化のための肉抜きはややハンドメイドの様を呈している。11-19Tのクロスレシオだと、ロックリング込みで110g程度である。早速セットアップしてみたが、リアの変速がなかなか決まらないので参った。変速周りにサードパーティの製品を使うのはある意味冒険で、チェーンもカセットもチェーンリングもみんな非純正だから変速のセッティングがシビアになのかなと思ったら、何のことはないフロントのチェーンリングのボルトが緩んでいたのが原因だった。ボルトを締め込むと満足の行く変速ができるようになった。D/A的三段変速も問題なし。しばらく使い込んでみようかなと思う。しかしリアが19Tだと、フロントのインナーは36Tだときつい・・・34Tが欲しいところ。