八達嶺長城に唯一人

ワークショップが始まる前に行けるかなと思い,タクシーでホテルを出発して朝6時過ぎに徳勝門に到着.最初に列に並んでいたバスは違う方面?に向かうバスで,約20分ほど時間をロスしたが,最終的には八達嶺長城行きの特急バスに乗れた.バスの中では,車掌が色々言っていたが,中国語でさっぱり分からないのでスルー.うつらうつらしていたので景色はあまり良く見ていないが,居庸関長城の近くを通ったのは覚えている.目的地の八達嶺に着いたのは朝8時ごろ.
バスから降りると車掌が先導して客がゾロゾロついていくので,何かと思ってついて行ったら,どうもロープウェーの券売り場に連れて行こうとしているようだったので,一人行列を離れて長城の入り口に直行.少しずつ団体が到着し始めていたので,45元払ってさっさと長城を登り始めることにした.ルートとしては斜度がきつくて短い方(南側)と,ゆるくて長い方(北側)の二つの選択肢があったので,迷わずきつい方に.
最初の5分ほど,降りてくる人を数人見かけたがあとは全く誰とも会わず,結局その後はずっと一人道.登りながら北側の方の長城を見ると,人がわらわらといたので,きつい方の坂を登る人はあまりいないのだろう.きついと言っても,斜度40度ぐらいの階段が数カ所あるだけで,15分ほどでほぼ最高地点(南四楼)に到達するので,山登りの経験がある人からしたらたいしたことはないと思われる(あれ?もう終りという感じ).むしろ疲れるのは帰りの方で,斜度がきついところは手すりを掴まないと危ないのだけど,その手すりが錆びているため手が鉄錆だらけになってしまう.それに気がついてからは(そろりそろりと)降りるようにしたため,長城を出るのが少し遅くなってしまった.終点の南六楼からさらに南に伸びる長城の立体的な造形はなかなか見応えがあり,苦労?が報われるというところ.しかし,この道の最大の楽しみは,歩く長城の勾配の変化かもしれない,と最も急な坂の上から下を眺めながら思った.途中写真をあちこちでとって,往復約50分ほど.1時間ぐらい見ていれば十分だろう.
帰りは各停のバスに乗ってしまった上,終点まで乗ったため,着いたのは11時頃.ワークショップの発表を一つ聞き逃したが(その発表は発表者の方に前日までにスライドを見せてもらっていたので)間に合った(と言っていいのかな).