Tonga coffee@代々木

少し早く帰れそうだったので,珈琲でも一杯飲んで帰ろうと,普段新宿乗換のところ,南新宿で降りて代々木経由で新宿に歩き,途中にある代々木駅前にある Tonga coffee に寄った.角度30度ぐらいのチーズケーキのような敷地の先っちょに,一組客が入れば埋まってしまうようなカウンター.トンガッてるから Tonga coffee.
入荷状況を見ると分かるように,今はニカラグアエルサルバドルの豆.ニカラグアは終わってしまったということだったので,エルサルバドルカルメン農園の豆(パカマラ種)でいれてもらった.もちろん,ハンドドリップ(というかネルドリップ)で,サイズは S で250円.テイクアウトとは言え,その辺の喫茶店の珈琲を蹴散らす CP だ.
この店がなにより良いのは,カウンターの高さが低いため,珈琲を淹れる一連の流れを目で追う楽しみがあること.タッパーで水に浸したネルから一つ,自分の珈琲に使うネルを抜き出し,水を切ってスタンドにセットし,やや多め挽いた豆をセット,中心部に低い位置から集中的に湯を注ぎ,じっくり抽出.ネルドリップ,自分でやるなら面倒だけど,楽しそうだなぁ.途中,お菓子のみを買いに来たお客さんもいたので,サイドメニューも美味しいのかも知れない.豆や入れ方について雑談をしているうちに,珈琲の出来上がり.
さっそく一口すすると滑らかな香味が口一杯に広がった.これは美味しい.エルサルバドルというと,軽いという印象があったけど,今回飲んだ珈琲は,豊かな味がして以前飲んだ珈琲とは全然違う印象だ.豆のせいか,焙煎のせいか,ネルドリップのせいか,何に起因するのか分からなけど,改めて珈琲の奥の深さを味わった次第.この店では時々ハワイコナも出るようだし,また試してみたい豆が出たら寄ってみることにしよう.
良く名前づけされた場所には良い魂が宿る.そんな感じの良いお店.天気が良くて時間があれば,外に並んだチェアに座ってのんびりと飲むのも良さそうだ.
[追記; 10/18] コスタリカ クレストネスを飲んだ (S:300円).高地産の珈琲で酸味がやや心配だったのだけど,シティローストで,酸味を飛ばしているという話だったのでトライ.前回と同様,一口目非常に美味しく,ネルドリップの良さが出ている感じ.ペーパーだと出ないオイルが滑らかさに寄与しているのだろうか?しかし,温度が冷めるに従い,酸味が顕著になりやや苦手な味に.ちなみに基本的に,焙煎が浅いほど,抽出時間が速いほど,湯温が低いほど,苦味より酸味が出る.紙コップだからか,温度が冷めるのが早いのかな(熱湯で温めてくれてはいるのだけど).マイマグを持参すれば入れてもらえるだろうか.
[追記; 11/01] マンデリン スマトラ・リントン (S:250円)を飲んだ.フレンチローストで,酸味は殆ど感じない.透き通って,香ばしく,舌にまとわりつく感じの上品な苦味.これは美味しい.歯の裏がつるつるする感じがする.冷めてくると,少しえぐみが出てきたけど,気にならないうちに飲み終わった.前で入れてもらっていた年配の方は,カップに入れてもらって座って飲んでいた.
[追記; 11/05] ニカラグア ギレルモ・モンテネグロ マラゴジペ種 (S:300円) を飲んだ.大粒の豆だそうで,ボディがしっかりした印象.中米の豆は普段大月珈琲店でよく飲んでいるので,馴染みのある味だった(風邪なのでこれ以上のコメントはしない.詰まっている鼻が少し通るようになって,痛めている喉に染み入る感じで良かった.)今週は,水曜が休日だったため,大月珈琲店で豆が買えなかったので,豆を買えませんかと聞いてみたけど,仕入れ直後で余裕がある場合しか売っていないと言われた.そうだろうとは思っていたけれど.昼が近い時は,文明軒で惣菜パンを買っていくのだけど,12時近くなると,4種類ぐらいしか残っていなくて結構淋しい.パンはやや乾燥気味だけど,挟んである惣菜がかなり美味しいのでこちらも合わせてオススメ.
[追記; 11/12] コスタリカ ?農園(農園名が二文字だったのは覚えているのだがややうろ覚え,あとで直す)を (S:250円) を飲んだ.フレンチローストだけど,焦げた感じはしない.焙煎してくれている人が焦げないように注意してくれている,という話をしていたので自家焙煎ではないのかな.甘みのある苦味,ということだったがその通りで,美味しくいただけた.ただ,苦味は(直接的に感じられなくても)舌にはそれなりに効いているのかも知れない.一口目の芳醇な味わいが,以降少し薄れるように感じるのは,最初の一撃で舌の感度が鈍くなっているのかな,と思った.そういうわけで,何か別に食べながら,とかの方が舌がリセットされて良いのかも知れない.(量は変わらないが)マイカップにも入れてもらえるようだ.
[追記; 11/29] パプアニューギニア シグリ農園 (S:250円) を飲んだ.マイカップを持参.マンデリンに似た感じ,ということだったが,だいぶ大人しい上品な味.口をつける前の香りの爽やかさが印象的.一口目,二口目,三口目と,舌がコーヒーに慣れるまでの味わいの移り変わりが心地良い.5年ぐらい前に脚光を浴びてから,世界的に需要が高まったようで,最近は特徴である夏草の香りが少し弱まってきている,ということだったが,十分美味しかった.ハンコ屋さんの店舗をたたんで改装中だけど,今日から通常通りオープン,ということで行ってみた.豆の種類が増えたり,飲むスペースができたりと,いい変化に繋がると期待.
[追記; 2011/1/14] イエメン バニマタリ シティロースト(350円)を飲んだ.けど,書くのが遅くなってだいぶ忘れてしまった・・・値段が高い珈琲は,雑味が少ない感じがした.4席ぐらい飲むスペースができていたが,テイクアウトのカウンターはそのまま.
[追記; 2/22] ボリビア エストレラ シティロースト(S:280円)を飲んだ.じんわりとした味わい.シングルウォールのチタンカップだと,この時期冷めるのが早く,南新宿駅まで暖かさが持続しない.もう少し大きめで保温性が高いマグカップが必要だな.ピザやサンドイッチ,自家製など,カフェとしての機能もアップしてきている感じだった.豆の入荷状況は,[twitter:@tongacoffee] を参照して欲しいとのこと.
[追記; 6/30] ハワイコナ コーンウェル農園(480円)を飲んだ.濃密なとろみのある品のある旨み.奥深い篭った酸味を感じる.ハワイコナは,一般には小さい農園が収穫した豆をサイズごとに分けてグレードをつけて売っているそうなのだけど(一番大きいのがエクストラファンシー),こちらは農園から直接購入したものだそうで,サイズが色々混ざっている,とのこと.去年はエクストラファンシーを仕入れた,ということなので,そちらもそのうちもしかしたら飲めるのかも知れない.久しぶりの訪問だったが,テイクアウトスペースが維持されていて良かったな.今回からマグには THERMOS 真空断熱ポケットマグ JNC-200 を利用.コーヒー一杯強程度の分量ながら,飲み口が小さいのでヤクルトマジックでちょうどいいペースで飲めて良い感じ(そういうわけで思ったより長持ちする).
[追記; 7/5] マラウイゲイシャ種マケイェ地区(S:330円) を飲んだ.いつも通り美味しかったが,味の詳細を覚えていない・・・一階のカフェスペースにお客さんがいなかったので,淹れてもらっている間そちらで待たせて頂いた.席は四つ.椅子のデザインは二種類で交互に並べられていて良いアクセントになっている.カフェメニューをパラパラ眺めると,手作りのスイーツが並んでいた.待っている間に出して頂いた水のコップが DURALEX の GIGOGNE(多分160ml).マルチピュアシーガルIVらしき浄水器も設置されていた.一週間足らずで来たためか,顔を覚えて頂いていたようで,(先週の)ハワイ・コナはどうでしたか,と聞かれたが,美味しかったです,としか答えられず残念.ハワイ・コナは昨年までは最大手のグリーンウェル農園の物を仕入れていたそうだけど,今年は取扱い業者が倒産したとのことで,別の農園のものを出しているそうだ.今日は輪番休日の日だったが,休日出勤だったので,職場は閉室,時間調整のため寄ったが来て良かったな.
[追記; 7/21] イエメンのサナニ農園 (S:370円) を飲んだ.大月珈琲店がお休みだったので,来てみた.しっとりとした大人しい味わい.静かで複雑な味わい.飲んですぐメモしないと,良い表現はでてこないな.ネルドリップは一口目がとても美味しい.イエメンの砂漠地帯の高地で栽培されているとのこと.ホリグチコーヒーの豆の話になり,千歳船橋駅前店ができたことや,ネルドリップで出していることなどを聞く.機会があったら行ってみよう.お昼は,文明軒のつもりだったが惣菜パンがなかったのでエジプトカレーをテイクアウト.
[追記; 7/26] コスタリカのカンデリージャ農園 (S:340円) を飲んだ.一週間挽かないとやはりもの足りず,新宿で MacBook Air (Mid 2011) を見るついでに来てみた.まろやかで甘く奥行きのあるトロンとした味.味の余韻が心地よい.時間が経つほどに少し酸味が立ってくる感じ.ホタルが澄めるほど自然環境の良い土地で作られた豆だそうだ.文明軒ではグラタンパンとクリームパンを購入.MacBook Air はキーボードが少しヘナヘナした感じだったが後は良い感じだった.今使っている MacBook もそうだけど,13インチはやはり大き過ぎる.
[追記; 7/29] エチオピアのイルガチェフェ G2 (S:340円) を飲んだ.滑らかですっきりしていて,透明感のある繊細な味わい.旨みもしっかり.G1 との違いは良く分からない.これは安定して美味しいな.飲み進むに連れ温度が下がるにつれ,酸味がやや目立ってくるが,相変わらず美味しい.香りの変化(鼻を抜ける味の変化というべきか)のほうがやや気になるかもしれない.いずれにせよ,おすすめ.昼には文明軒でコーンコロッケパンとカレーパンを購入.
[追記; 8/11] グァテマラ サンタカタリーナ農園 (S:330円) を飲んだ.スッキリした飲み味.軽いとろみと爽やかな酸味.酸味が好きな人には良さそう.あまりに暑いので,アイスコーヒーが出ているのかなと思って聞いたら暑過ぎる日はそれほど出ないとのこと.確かに涼を求めてアイスコーヒーを選ぶぐらいなら麦茶を飲むかも.生豆の入荷は5月頃が多く,あとは夏を避けたりリーファーコンテナなどを利用して高温を避けて日本に入ってくるそうだ.ハンズで万年筆(赤プレピー細とペン習字ペン極細)を買うついでに寄った.これぐらい低価格(210円と525円)だと,ハンズの定価販売でも買おうという気になる.
[追記; 11/28] ハワイコナ コーンウェル農園(S:480円)を飲んだ.3ヶ月以上ぶりに伺ったけど,前同じ農園のハワイコナを飲んだことを覚えていてくれた.曰く,別の農園のハワイコナも以前仕入れたが,こちらの方が良いとのこと.以前仕入れたものは,ティピカ種でももう少しすっきりとした味わいだったそうだ.前回飲んだ時より,品の酸味がやや前に出ている印象.その後,濃密でグラマーなどっしりとした旨みが広がる.高いだけのことはある.どうせなら Tall で頂きたかったが,手持ちのマグが Short しか入らず断念.時間がたっても旨みが持続するのは流石だな.
[追記; 12/16] ペルー ウワバル地区 ウィルソン・オリベラ氏生産(S:360円).珈琲豆でペルーとはあまり聞かないが,アメリカの支援を受けて生産が振興されるようになって,少しずつ市場に出回るようになってきたらしい.若い生産者による珈琲豆で,農協経由で流通しているとのこと.飲んでみるとサラっとしていて,口に含んで鼻から息を吐くと香りがふくよかに広がる.苦味はあまり無く,心地良い酸味がある.後味もすぅーと雑味なく綺麗に抜けていくのでとても飲みやすい.なかなか美味しい.有機栽培など,他の生産国の珈琲豆との差異化を色々工夫していると聞いたので,調べてみたら,なるほど,有機栽培で作られた珈琲豆のようだ.
[追記; 2012/01/4] ハワイコナ コーンウェル農園(480円)ハイローストを飲んだ.この農園のハワイコナは三度目だけど,今回はとろみや濃密さがあまり感じられない.味に慣れてしまったというわけでもないようだ.脊髄反射的にハワイコナを頼んでしまったが,ドミニカ ペペ農園にしておけば良かったかも.