Zwilling クラシック料理バサミ サテン

昨年末に Zwilling クラシック料理バサミ サテン を海外通販した.auravita.com で£48.91,送料£7.39で130円/£ぐらいだったので日本円で計7500円弱.日本で買うと,一番安いところで10,500円ぐらい(定価13,650円)なので,3000円ほど安い.Zwilling は Henckels の上位ブランドで,この手の有名ブランドの cookware は,日本だと代理店がかなり中間マージンを取っていて生産国での価格の倍近くすることも珍しくないため,5000円ぐらいの製品でも(特に送料が安く済む小物では)輸入した方が安く済むことがある.しかし,まさか料理バサミを個人輸入することになるとは思わなかったな.
日頃からまともな料理バサミが欲しいと繰り返し言われていたので,探し始めたのが先月頭.色々と調べてみると,料理バサミについては,このジャンルを1938年にクラシック料理バサミで初めて開拓した Henckels がその時点でデザインを完成させてしまったようで,その後は copycat だらけという業界らしいことが分かった.

確かに,Dreizack増太郎工房アイザワTojiro-Pro,ダイヤウッドなど,同一デザインのものは枚挙にいとまがない.上記のサイトでは,

国産料理鋏の最高峰といわれる「増太郎」でさえ、ツヴィリングの影響は否定できない

と書いているけど(増太郎の料理鋏は1955年誕生),個人的には,その時代には料理バサミ=クラシック料理バサミであって,自分なら刃付けをどうするか,というところで敢えて同じデザインで拵えて世に問うたのではないか,とも思う.そういうわけで,増太郎と Zwilling とで迷ったのだけど(増太郎の刃付けにも興味があったし),色がイマイチだったのと,サテンを安く買える場所を見つけたので結局 Zwilling にした.
届いたのは年明けで,超簡易包装(プラスチックのケースに入ったハサミを,段ボールで巻いただけ)で郵便受けに投函されていた.物は全く問題なし.鍛造品で,重厚感がある.ジョリジョリと刃付けの良さが感じられる感じで,その切れ味は見事という他無い(ビニールの袋だと当てて鋏を動かす前に切れてしまうほどに).これからじっくりと使い込んでいきたいな.