だんだん学会出張を楽しめる気分でなくなってきた

今年度は共著,主著,その他など,国外の学会に行く機会が少なからずあったので,もう十分かと思って,3月の全国大会は全てパスした.唯一東京である某全国学会に,顔を見せる程度に参加するだけ.もし共著も含めて全て参加していたら,今日から3学会連続,2週間出張続きになるところだった.そんなに(連続で)出張したら,色々な意味でくたびれてしまう.
学生の頃は,例えば外国に出張に行くというだけで,なんとなくワクワクしたものだったけど,年をとるにつれ,そういうワクワク感はなくなってきている.理由の一つは既視感がある開催地が増えてきたためであり(学会が主に開かれる北米,西欧,アジア先進国はもう行っていない国を探すほうが難しい),もう一つはその経費に見合うものを得ることができるのか,というプレッシャー.特に国内の(長距離)移動は,(学生の頃から)18切符ばかり使っていたので,出張で新幹線とか飛行機を使うと(関西人だからか)無駄使いをしているようで変にストレスが貯まる.伊豆に行くのに新幹線とか聞くと,それっていいのか?という気持ちになる.外国に出張に行く場合も,(無意味に)安い航空券を探してまわったりして,行く前に疲れることもあったり.
博士の頃から前職までは,出張費を自分の科研費から出して行くことが多かったので,あまり意識することは無かったけど*1,そもそも学会出張ではしっかり聴講して(可能なら)質問・議論しないと,相当に無駄遣いのような気がする.特に最近は,専門分野の会議の発表に面白みをあまり感じ無いこと多くなってきているので*2,余計にそう思うのかな.
小学校の塾から大学(院)まで同じ旧友が,ジャーナルメインの化学系で研究者をやっていて,学会出張に行かずに済んでいるのを聞くと,とても羨ましく感じたりする,今日この頃.

*1:現職に移ってからは,(普段からしっかり仕事して論文やデモなどで成果を出していないと)書籍や備品の類も,積極的に欲しいと言えなくなっている.そういう意味で,自分の科研費がある方がやはり気が楽だ.3月に参加する全国大会も,招待扱いで参加費がかからないという事情がなければ参加しなかった.

*2:発表が面白くないと,海外の研究者と話すぐらいしかメリットがない.国内の研究者と話しても仕方がないし.