米の食味ランキングを参考にコメを選ぶ

珈琲を自分で挽いて飲むようになって,挽きたてであることが美味しい珈琲を入れるためになにより重要な(少なくとも,それ以後の淹れ方を工夫するよりも)要素であることを実感した.こういう話は珈琲に限らず他にもあって,たとえばほぼ毎日食べるコメも,精米したてであることが美味しいコメを食べるためになにより(炊飯器にお金をかけるより)重要だと言われてる.そういうわけで,ちょうど新米が出始めた頃に精米機を買って以来,精米したてのコメを炊いて食べている.
10月に買った新米(玄米)がそろそろ無くなってきたので,次の玄米を買わなければならない.ちょうど,日本穀物検定協会が平成22年度産の格付け(米の食味ランキング)を発表したので,格付けで最上位の特A*1に格付けされたコメの銘柄を調べてみた.

調査開始以降,特Aを維持している魚沼コシヒカリ,山形はえぬきなどを初めとした東北地方と,九州地方で今年はコメの出来が良かったことが分かる.不作と聞いていたが,ずいぶん特Aランクのコメがあるものだ*2.結果をまとめていて気がついたのは,同一県内では,複数地方で異なる品種が特Aになっているケースがないこと.どちらかというと品種よりも地域(すなわち,気候)の方が,コメの味への影響が大きいという印象を持った.とりあえず,関東で唯一特Aランクのなすひかりから始めて,各品種を試してみようかな.
ちなみに,精米機は

を参考に,主流の攪拌式の中から比較的コンパクトで値段も手頃な エムケー精工 SM-500W を買った.他には精米の質が最も良いと言われる圧力循環式のZOJIRUSHI BT-AE05-HLも気になったが*3,精米するかどうかの差よりも,何よりもまず精米するかどうかという差が重要だと思って今回はパスした.
コメも変えてしまったので,適切な比較になっていないところもあるのだけど,精米したて1週間ぐらいは明らかに美味しい.攪拌式は米の割れが生じやすいと言われているが,七分づきで(削り過ぎず)精米していることもあってか,米の割れはほとんど気にならない.一度に炊くコメの量が少ないこともあって水の量の調整が難しく,常に最高の炊き具合とはいかないものの,二回に一回ぐらいはコメだけでおかずが要らないレベルの旨さ(外食では望めないレベル)に炊ける感じだ.美味しいコメを食べると,日本人に生まれて良かったなぁとしみじみ実感する.
[追記] 楽天で30kgの玄米(精米後は27kgぐらい)の値段を調べてみたら,概ね7000-9000円程度だけど,新潟産コシヒカリだけは12,000円ぐらいと高め.ブランド戦略が上手くいっているようだ.新米で買う場合は,400円/kgぐらいが基準なので,それと比べると安いな.

*1:複数産地コシヒカリブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比較して特に良好なもの

*2:相対評価であるため,特Aと言っても,例年より劣る出来かもしれないが.

*3:玄米は長期保存が可能であり,(精米機が多少高くても)30kgなど多めに買うことで長期的には十分ペイする.