うどんと珈琲@神保町

なんだかあり得ない組合せだけど,同じ日に行ったのでまとめて書いておく.ランチは丸香.学生君と行ったら非常に込んでいたが,流れが良くほとんど待たずに入店.ベースのかけうどんが380円と割安,絶品というほどではないが,必要十分のコシがあり,いりこ出汁と思われるつゆも美味しい.昔四国の某駅そばで食べたセルフのうどんを思い出す.かしわ天をつけて620円とくれば満足度は高い.混むのも分かる.気軽に来れるお店だ.
夕方は珈琲を頂きに珈琲舎 蔵にひとりで行った.一杯700円とやや高めだが,そのおかげで客層がよく制限されている印象.カウンターに座り,まずはブレンド(700円)を一杯.カップ二杯弱程度の豆を使って,粗めに挽いて手際よく入れる造作には,迷いが全く感じられない.この辺り,珈琲専門店としての年季を感じさせる.客に出すソーサーを磨く所作も,心地良い.何だかバーでカクテルをオーダーしたような気分になるな.マスターの動きに見とれていると珈琲がいつの間にか目の前に.うーん,これは美味しいな.本を持ち込んでゆるりと読むのが良い感じかな.
ここで常連らしき客が来店して二席離れたカウンターで一服.煙害はギリギリ許容範囲というところ.その会話に片耳を傾けつつ,マンデリン(2杯目以降は300円; この価格設定には「のんびりしていきなさい」というマスターの声が聴こえるようだ)をオーダー.酸味が際立っているマンデリンは初めてで,何だか不思議な感じの味.長居するのが良い店だと思われるが,残念ながら手持ち無沙汰で後ろ髪引かれる気持ちで店を出た.100円引き相当の名刺を頂いたので,次は論文でも持参しようか.