ジャーナル論文の組版が著者校正で変更された

論文が簡単に採録されるのも複雑な気分 - ny23の日記 で出したジャーナル論文の著者校正が来た.間の悪いことに,今週末から10日ぐらい有給をとって湯治に出かける予定を入れたところだったので,急いで確認することにした.今までの著者校正の経験から,大して時間はかからないだろう高をくくっていたのだけど,これが予想外の展開でひどい目にあった.
まず,掲載される論文誌の発行年が変更になった.これは,投稿した論文誌が,11月号から突然季刊になり,年末の号に掲載予定だった論文が全て翌年の最初の号に振り替えたため.それだけなら良いのだが,最悪なことに,論文の組版も論文誌らしい一段組から完全に別物のダサい二段組に変わってしまった*1.その結果何が起きたかというと,失われた24時間(以上) - ny23の日記 で壊れかけた macbook で一日近くかかって調整した図表の配置がめちゃくちゃになってしまった.さらに,本文の幅が増えた関係で,全ての図の見栄えが劇的に悪化した.
仕方が無いので,壊れかけの macbook にしか入れていない Keynote を使って,全ての図を作り直すことにした.ところが,この macbook,起動はするのだが,マウスカーソルが常時酔歩状態でまともに作業ができない.結局,一時間ぐらいあれこれやって,5回ぐらい再起動したらやっと動きが止まったので,恐る恐るものすごい勢いで図を再調整した.次に,表を縦長から横長のものに変更した.二段組だと,図表を一段組にするか二段組にするかまで考えないといけないから厄介だ.最後に新しい組版で図表のサイズと配置を調整といきたいところだが,残念過ぎることに,新しい体裁に対応した latex のスタイルファイルがまだできていないと出版社の方が仰る.仕方なく,スキャンされた校正原稿を眺めつつ,脳内でサイズが変わった図表を再配置した場合の組版結果を想像しながら,改善できそうな図表の配置の指示を書き上げた.ひどく疲れたなと思ったら,いつの間にか朝六時を過ぎていた.まさか,LaTeX で論文を書く際に,一番厄介な図表のサイズと配置の調整を,二度もやるハメになるとは思わなかった.図表の数が多い論文を書くのはもうやめよう.
こんなんで 600km とか運転できるのか心配だ.
[追記 11/24] 図表の再配置は概ね希望通りしてもらえたが,節の配置はもはや修正不能(節末尾の一行が次頁とか,内容を変更しないで調整とか無理)なので,諦めた.もういいや.

*1:こんな組版だったらダサなかったとまでは言わないけど,前の組版が気に入っていただけにとても悲しい.理学部いいなと思って進学したのに,卒業する頃には別の名前の学部に変更になっていたというのに近い衝撃.そんなの,聞いてないよ.