軽量パーツ: ITM UNIKA & UNIKO

ハンドル周りは剛性が重要なのであまり軽量化しにくいところ。以前は、ITM のノーマルサイズの UNIKA ハンドル + UNIKO ステムを使っていた。見た目の仕上がりは最高で、シンプルな塗装を加えた化粧カーボンの外見は非常に美しく、青黒フレームに絶妙にマッチしていた。流石に以前の ITM のトップエンド(定価で8万円程度、実売最安で4万円弱)らしく、性能も上々、カーボン製ながらモノコックのステムの剛性は高く、ハンドルは自然なアナトミック形状で持ちやすく剛性も全く不満のないところで、実用性では文句のつけられない最高のコンビだった。
しかし、だ。DEDAやITMに代表される伊パーツメーカーは重量の鯖読みが酷く、モノコックのステムが重い (100mm, 173g) のはアヘッドキャップが省略できることで多少は相殺できるにしても、何よりハンドルが225g(o-o 44cm, 公称178g+47g)とカーボンハンドルとしてはとても軽いとは言えない。また、重量だけではなく UNIKOはクランプ部に GWS という ITM 独自のシステムを利用しており、これと UNIKA の表面の弾性のある薄いクリア塗装の組み合わせが最悪。ハンドルとステムがクランプ部で頻繁に固着し「一度セットしたら触るべからず (他のハンドル+ステムに移るべからず)」というような状態になってしまった。また、UNIKA の表面のクリア塗装はシフターのクランプをセットするときにも非常に曲者で、クランプが引っかかって正常位置にセットするのに非常に難儀する上、無理にずらすとクリア塗装に加えて化粧カーボンに傷が付くというのも悩ましかった。結局、SYNTACE の RACELITE CARBON + F119の組み合わせに交換した。機能性は大きく向上したが、意匠性は明らかにダウン。なかなか難しいものだ。