岩鋳 南部鉄器 急須3型新アラレ

お茶を淹れるのに,調度よいサイズの急須が手元になかったので,急須を買うことにした.陶器製なら,常滑焼,萬古焼あたりが種類も豊富で値段も手頃なのだけど,なんとなく南部鉄器で欲しくなったので,幾つか探してみた.
少し調べてみたところ,お茶を淹れるための急須と湯を沸かすための鉄瓶では,物としての作りが全然違うらしいことが分かった.具体的には,及源鋳鉄のページにあるように,急須は中がホーロー仕上げになっていて,やや小さめ,鉄瓶はホーローが引かれておらず,やや大きめ,値段も高めという具合.利便性を意識して造り分けられているのだと思われるけど,どうせなら鉄瓶で鉄分吸収しつつ,お茶も飲みたいなと思った.
そこでもう少し探してみたら,南部鉄器の大手の岩鋳が,急須兼用鉄瓶として小さい鉄瓶を出していることが分かった.

これだと,二人用にベストなサイズの鉄瓶が手に入る.で,3型新アラレ急須セット (4200円)と迷ったが,最終的に3型新アラレ (3150円)を買った.紛らわしいのは,鉄瓶兼用急須の3型新アラレと,ただの急須の(要するにホーロー引きしてある)3型アラレ があって,その辺に出回っているのはほとんど急須の方だということ(しかもホーロー引きしてある分,急須のほうが高いと).見分け方は,蓋の取っ手の形状で,鉄瓶の方は尖っているが急須の方は丸く仕上げてある.危うく間違うところだった.
先日届いたのだけど,二人用として完璧なサイズで非常に気に入った.職人の手作りではないけれど,作りもしっかりしていて信頼できそう.量産品だとしても,機能美を感じるデザイン.3150円で鉄瓶と呼べるものが手に入るのはやはり嬉しい.これからじっくり使っていきたい.