オープンラボの準備に追われる二週間

現職に移ってからというもの,毎年この時期が最も忙しい.というのも5月末から6月頭にかけての週末に オープンラボがあるからで,いつも5月半ばぐらいから準備で馬車馬のように働き続けることになる.今年は オープンラボ直後に論文投稿の予定が入っていたので,少し余裕を持って準備を始めたつもりだったが,さらに専門分野の国際会議に共著論文が通った - ny23の日記ので最終原稿の締め切りが(同じくオープンラボの直後に)加わって,余裕はほとんど無くなってしまった.先週から泊まりこみで準備を進めて,ようやく先が見えてきたところ.
現職のオープンラボは,研究機関としての存在意義を問われる一大イベントとなっていて,準備する側の気合の入り方が半端ない.一般の人や学生も来るけれどどちらかと言うと企業の方が多い.所謂「オープンキャンパス」によくある牧歌的な雰囲気がなく,片手間のデモでも作ろうものなら一刀両断に(例えばポスドクなら解雇)されかねない空気が流れている.少なくとも,自分はそういう緊張感を楽しんでデモを作っている.
と,ここまで書いてきて,オープンラボについては去年思う存分書いたのを思い出した.

前置きが長くなったけれど,今週金・土曜日にオープンラボが開催されます.ブログやツイッターなど大規模時系列テキストの言語解析に興味がある方は是非どうぞ.特に,ウェブ解析に漠然とした興味がある学生の方,構文解析が何に役に立つのか分からないエンジニアの方,基礎解析の意義が一般の人に分かってもらえないと嘆く分野研究者の方,ウェブの言語空間を彷徨いたい言語学者の方などは,来てもらえると世界が変わると思います.たとえ自分のデモで満足して頂けなくとも,同僚研究者のデモや可視化研究者によるビッグデータ系可視化デモは一見(以上)の価値があります.来場者はどちらかと言うと企業の方が多いですが,どなたでも御覧頂けるようになっているので(誠心誠意紹介させて頂きますので)学生でも気軽にどうぞ.
あ,可視化研究者との新コラボデモもあります(現在準備中).[追記] こちらもなんとか間に合いそう.大月珈琲店 2012 - ny23の日記も金・土ともは来るそうなので,珈琲好きの方も是非どうぞ.