専門分野の国際会議に共著論文が通った

自分がイントロ(と概要と結論)を担当した共著論文(卒業した修士学生が第一著者の論文)が 1st tier の国際会議に口頭発表で通った.学生が某全国大会の学生奨励賞を受賞 - ny23の日記とは別の学生の研究.今回の研究は最初にタスクを設定した段階でもう勝っている研究で,自分としても何としても通したかったので(というか,周知させたかったので)とても嬉しい.指導者としての自己満足かもしれないが,(学位論文終了後も)研究に一生懸命取り組んだ学生に報いることができたのは良かった.通った会議は論文アクセプト - ny23の日記と同じ会議だけど,前回はポスター発表だったので二重の嬉しさだ.
ここ数日脳がストレスでこわばって治らない - ny23の日記の関係で投稿締切前日までまともに時間が取れなかったこともあって,イントロの最も重要な箇所は,もう一人の共著者(指導者)と締切当日に集中的に知恵を捻りあっての仕上げた合作になっている(最終的な実験結果が揃ったのも当日で,自分でもよく間に合ったものだと思う).新しいタスクを提案する研究で(曲がりくねった道でコーナーにぶつからずスーッと突っ走るような)イントロがバッチリ仕上がったときは,これでも喰らえ(刮目せよ)という爽快感がたまらない.技術(調理道具)の良し悪しが評価に影響しやすい会議で(技術的な流行を追わずとも)研究としての意義(味)だけでも充分勝負できるということが分かって良かった.
author response のときには(実際の評点は見えていないが)一人ボーダー付近と思われる容の査読者がいて,その査読者の評点が 3 以上なら通りそうという雰囲気だったが実際は 3.5 だった(他の査読者の評点は予想通りだった).概要で冠詞を間違っていたりと,自分の担当箇所については英語(と内容)の仕上がりはもう一つだったが*1,タスクの意義という点で押し切れたようだ.
あとは論文誌に論文を出せば終わりだけど,こちらは第二著者になのでもっとしっかり見なければ.

*1:カメラレディ原稿を準備するため読み直したら,agreement の誤りが大量にあって悶絶した.