埼玉から東京まで自転車通勤してみた(復路)
金曜日はカップ麺だけ食べてその後まともに食べずに延々朝まで酒だけ飲み続けたからか*1職場に戻った頃には酔いがかなり回っていたため,飲酒運転にならないようちゃんとアルコールを分解して行こうと,昼過ぎまで寝てから自転車で埼玉に出発した.
今回は前回の反省から,埼玉までの道順を筆記(というか,iPhone にメモ)してから出たので,東京内は練馬でちょっと行き過ぎただけで順調に通過できた.その後,志木の辺りで砂利道に出くわして迂回せざるを得なかったが,iPhone の MapFan などを時々見ながらだいたいまっすぐ家まで辿り着けた.川越方面に用事があって寄り道したので走行距離は52kmと長いものの,かかった時間はメーター読みで2.5hほどと3hかかった往路よりだいぶ速かった.平均時速は20.5km/h.ラップトップも背負っていたことを考えるとまあこんなものだろう.都内はだいたい20km/h,埼玉県内は28-33km/hぐらいで走っていた.都内は住宅街を抜けるよりは国道を走る方が全然スピードが出るが,排ガスがひどいのでマスクがないと辛い感じ.寝ている間,肝臓がアルコール分解に全力を注いでいたためか,最初はなんだか疲れ気味だったが,走っているうちに次第に元気が出てきて概ね気分よく走り切ることができた.
ところで,筆記した道順の説明を読みながら走っていると,これって論文を書いたり読んだりするのにすごく似ているなあと妙に感心してしまった.スタートとゴールは決まっていて,いくつもルートがありえるのだけど,変なルートを選ぶとあっちこっちにある落とし穴を避けるために説明がすごく長くなってしまう.迷わないためには,全体として分かりやすい道筋を最初に決めて,走る人の目線にたって迷いそうなところに説明をつける.三叉路や,交差点が少しずれているところなどが意外に罠で,それは地図をよく読まないと分からない.道がまっすぐな場合でも,ある程度の間隔でマイルストーンになりそうな目立つ建物(学校とか)や交差点名,国道(新青梅街道,環七,環八)などを書いておく.今回は,都内は用心して細かく道標を書いたのだけど,埼玉県内はあまり道標を書かなかったら(道標らしきものが都内に比べて少ない)そちらで少し迷ってしまった.
50kmはちょっと遠すぎだけど家や職場から20kmぐらいの距離のところをゴールにして,(なるべく簡潔に過不足無いよう)そこまでの道順を書いてみるのは説明力を鍛える良い練習になるかもしれない.そして自分で(地図も見ず)その通りに走って(痛い目にあって)みると良い.どれだけ,読み手に分かるように説明を書くのが難しいか分かる.原則として,うまい説明が書けないルートを避けるのが実は一番大切.後は,説明が細か過ぎても良くない.走る人(読む人)のペースを意識すること.
もちろん,ちゃんと辿りつけた時のご褒美も忘れずに(自分の場合,おいしいパン屋*2).