2017北海道サイクリング一日目

3年前の秋、もう一人旅したり学生の頃みたいに無茶しても良いかと思って15年ぶりに北海道を一週間走ってから、この時期は一週間から長くて二週間弱、北海道をサイクリングするようにしている。最初の年は大洗からのフェリーで苫小牧に入り、途中美瑛から帯広までは輪行したりして道東の知床の入り口まで行き、中標津空港から帰った。次の年は最初の年に電車に乗ったのが納得できなくて自走で苫小牧から網走まで行き、女満別空港から帰った。そして去年は台風に影響で富良野ー帯広間の峠が全滅だったので、旭川空港から入って美瑛に立ち寄り、その後、名寄、紋別サロマ湖、網走、知床峠中標津、摩周、釧路、R38からナウマン街道、天馬街道を通って支笏湖に寄ったあと苫小牧から船で帰った。

自転車で一人旅というとキャンプ派と宿派に別れるが、何より身軽に行くのが信条なので、荷物は最小限にしてYHやとほ宿泊まりで8:30〜17:30ぐらいで走っている。距離は長いときで170kmぐらい走るときもあるけど、道東は泊まる宿が多いので全行程で平均すると100kmぐらいになる。去年は日程が長かったので1100kmちょっと走ったが、その前までは700kmぐらいだった。このぐらい走ると満足できるもよう。

いつも行くのは宿を当日予約しても入りやすい9月半ばなのだけど、今年は出張や会議などで連続して休めないようにされてしまったので、初めてこの時期に来てみた。9/6から出張が始まるため、9/5までの旅程(宿)を事前に決めてから出発。時間がないので往路、復路とも飛行機になってしまったのが残念。。

前日の0時にやっと仕事を片付けて、午前3時まで準備して起きたのが朝7時。カーボンチューブラーホイールを付けてパンク対策もせず、レインウェアも無しと適当だったのにほぼノートラブルだった初年度を除くと、それ以降は毎回、宿に鍵を忘れたり、宿の場所や宿泊日がオホーツクマラソンのルート・開催日時とかち合って道路が封鎖されて閉じ込められそうになったり(2年目)、走っている途中でシートポストが分解したり(3年目)と、何がしかのトラブルに遭遇している。

というわけで、千歳空港から北海道に入った。1時間半ぐらいで着いてしまって全く風情がない。そして、空港について自転車を輪行袋から取り出したら、リアディレイラーが自転車本体からもげてて、衝撃。。。終わったか?と思ったけど、四苦八苦して応急処置して、不安の残る走りだし。写真を撮る心の余裕すらなかった。今年はスケジュールがタイトなこともあり、嫌な予感がしたので自転車保険に入ったりいつも以上に気をつけていたのに、なんてこったい。

コース概観 (google map)

その後は、トラブルで昼ごはんが食べられなかった以外は恐れていた雨も降らず、問題のない1日だった。途中、あまりにお腹が減ったので、5時に宿まで近いところにあるいずみ食堂でかけそば(小盛り)をかけこむ。この蕎麦がまた、うどんみたいにぶっとい麺で食べ応えがあるのだ。自転車は、1時間も走れば600kcal消費するので、いくら食べても体重が増えないのが素晴らしい。

最終的に千歳空港から60kmほど走って初日の宿である夢民村に着いたのは18:00。いつもと同じように、宿までの道の、馬の牧場と夕焼けの景色が素晴らしかった。最初に来た時はもう少し秋が深まっていて夜だったので野生の鹿がいて、なんか暗いけど馬が牧場にいるなと思って見ていたら、集団で策を飛び越えて道路に出て来てえっえっとなったのだけど、それ以降はあまり遅くつかないようにしているのでそんなこともない。

民宿夢民村は、ログハウス風の趣がある宿で、柔和な老夫婦のオーナーさんがいて、なんとも言えない温かい雰囲気で、とても落ち着く。トイレに宮沢賢治の詩などが貼ってあったり、浴室には子供の書いた絵が貼ってあったりしていて、手づくり感が感じられる。家族にもオススメ。宿には神戸から来ている年配のライダーさんがいて、とほ宿夜恒例のトークタイムでは、東京オリンピック昔の北海道の話などを聞きつつ、果実酒などを飲みつつ、夜は更けて行った。この宿に泊まるのは3年連続3回目だったのだけど、少し太りました?と言われたのがショックだった。。

今日の進捗
3h27m01s / 71.06km / 20.5km/h
東京で乗った分が含まれているため、平均時速がかなり遅くなってしまった。というか、眠い上にエネルギーが足りず。

ちなみに garmin edge 25 による北海道だけの進捗は
2h47m51s / 62.69km / 22.4km/h
となっている。