SLR チューニング
Selle Italia の SLR は軽量性と快適性のバランスが取れたサドルとして定評がある。カーボンレールのサドルに手を出さない場合には重量的も最良の選択肢の一つだろう。また、SLR にはカバーとパッドを剥ぐという定番のチューニングがあって、さらに20g程度重量を減らすことも出来る。ここ数年の公称よりかなり重めのSLR (公称135gに対し、145g〜150g)にこのチューニングをした場合どれぐらいの重量になるのか気になっていた。幾つかサンプルデータを見ると、単純にカバーを剥がすだけの場合、剥がした後は(142g->)122g、119g、(147g->)120gとほぼ変わらない重量。とするとSLRの重量差はカバーから来ているという可能性が高い。
ずっとやってみたいと思っていたが、この一年のユーロ高で、SLR は新品定価が驚きの24,200円、小売りの安いところでも13,000円程度(以前は7,000円ぐらいだった)ととんでもないことになっており、新品を買って即カバーを剥がすのは勿体な過ぎてとてもできない。そこでオークションでなるだけボロボロのSLRがないかチェックして、ようやくカバーが派手に破けたボロボロのSLRを手に入れることができた。早速件のチューニングをしたところ、剥ぐ前が150.7gだったのに対して、剥いだ後は118.4gと32.3gの軽量化。ベースには傷がなかったので見た目も全く問題なし。のサドルが、送料を入れても僅か2,800円ほどで手に入ったのはかなりお得だと言えよう。SLR のボロ中古はオススメだ。
[追記: 08/04/14] ちょっと走った感じでは、快適性には全く問題なく、同じく Selle Italia の Flite TT や VELO の穴あきサドルより快適。ベースのしなりが効いているのだろうか。走り込んでみないと分からないが、良いサドルを手に入れた感じだ。
[追記: 08/05/18] カーボン混合のベースは、側面にバリがあるので、耐水ペーパーでならしておいた方がベター。さもないと、ペダリングがブレたときにウェアがひっかかる。