失われた24時間(以上)

つい先日,論文誌の最終原稿を出して気分よく MacBook Air 11インチ (Mid 2011) を予約したのだけど(到着まで二週間以上かかるというのに)現在使っている MacBook (Late 2008) のデータが飛んでしまった.そもそも今日は最初から MacBook の調子が悪かった.まず,昼来た時点で外付けキーボードをなかなか認識せず,定例ミーティング中も無線 LAN が繋がらず,おかしいなぁと思っていたのだけど,ミーティングが終わってさて仕事をしようと(再起動)したら,とうとう カーネルパニックで「コンピュータを再起動する必要があります」 が無限ループする状態に陥ってどうにもならなくなった.移行予定の Mac を注文した翌日に故障するとは,あまりにも絶妙のタイミング過ぎて,何だか(まだ使えるのに!プンスカ!とか)怒られてるのかと思った.
MacBook で OS が起動しなくなったのは,実はこれで三度目(四度目?).ただ,一度目,二度目はMacBook 購入時に換装した 320GB HDDとの相性問題っぽい感じで,Mac の起動時に点滅する「?」マークが表示される症状が出て起動できないという状態だった.一度目は Time Machine で復元,二度目はしばらく放っておいたら勝手に復活した.今回も,最初は PRAM リセットやらアクセス権/ディスクの修復やら何やらやっていたが,全然解決せず,だんだんどうでも良くなってきたので一回目と同じく Time Machine でデータを復元して対応.運良く,約24時間前,昨日の夕方のバックアップデータがあったので,助かった.
失われたデータは一日分,と言いたいところだが,実は Time Machine でバックアップを取っていないディレクトリが一つだけあって,それは /Users/XXXX/Downloads.結局,ほとんど積読のままの論文(PDF)が Snow Leopard をインストールしてから約一年半分,1000本以上消えた*1.これだけ飛ぶとむしろすっきりするなぁ.今回はちょうど仕事が一段落したところだったので,仕事に大きな支障はでなかったが,論文の締切直前とかだったら頭も真っ白になるところだった*2
さらに,iPhone の充電も切れて(USBケーブルを忘れていた)ネットから完全に遮断されてしまった.Time Machine からの復元が完了するまで数時間あったので,こんな時ぐらいいいかと思って,BEST13 of ゴルゴ13(著名人セレクション) を読破.この著名人セレクションは,選ばれた話自体も面白いが,それに対する著名人の視点がバラエティに飛んでいてとても面白い.一粒で二度美味しい感じだ.この本は「ゴルゴ13にこれからハマりたいと思っているので,ゴルゴ13の話にどういう面白さがあるのか知りたい」という人におすすめ.一方,BEST13 of ゴルゴ13(リーダーズチョイス)BEST13 of ゴルゴ13(さいとう・たかをセレクション)は「とりあえず時間もないのでゴルゴ13で定番の傑作だけかいつまんで知っておきたい」という人向け.

*1:積読と言っても,概要はだいたい読んでいる.概要を読んで内容の肝の部分をサラっと眺めたものが 1/3,じっくり読んだものとなると 1/10 以下ぐらい.自分の専門分野の論文より専門外の論文の方がしっかり読んだ論文が多い気がする.

*2:実は,バックアップしていなかったノートPCが国際会議の論文投稿締め切り前日に熱暴走して壊れたことがある.そのときはデータを吸い出せるようになるまで一日かかり、余裕かなと思っていた論文は非常に時間が足りないことになってしまった.壊れた直後は印刷した論文から LaTeX 原稿をすごい勢いで再入力したりとパニック状態だった.