軽量パーツ: CONTROLTECH Race Light Skewers

自転車を軽量化する目的で色々パーツ交換しているので、考察をメモしておくことにしよう。今回は Controltech Race Light Skewers。ホイールのスキュワー/クイックは手軽に軽量化できる場所だが、軽量化し過ぎると危険な場所でもあるのでどこまで軽量化していいか迷う場所でもある。今までは、Controltech Race Skewersというのを使っていた。これは、クイックレバーのないスキュワーでアーレンキーで取り付けを行う。公称では47gとなっているが、実測は48g、内訳はフロント23g(シャフト12g、ナット5gX2, スプリング1g)、リア25g(シャフト15g、ナット5gX2、スプリング1g)。Race Skewers、Race Light Skewers ともシャフトはどちらも Ti(強度の必要な場所なので、6AL-4V Ti であると思われる)だが、公称で21gの差はどこから来るのだろうか?Race Light Skewersはスパンキーと呼ばれる付属のレンチで回す特殊なナットになっており、ここが軽量化されているのは明らかである。ただ、ナットが0gとしても27gなので、シャフト自体が軽量化されていないと計算が合わない。
日商品が届いたので実際に見てみると、実測は28g、内訳はフロント13g(シャフト9g、ナット2gX2)、リア15gは(シャフト11g、ナット2gX2)とやはりシャフトが軽い。素材が変わっているわけではなく単に細くなっているようで、Race Skewersが5mmのシャフトなのに対し、Race Light Skewersは4.34mm。体積はシャフトの直径の2乗に比例するので、素材(密度)が同じだと仮定すると例えばフロントで 12 x ( (4.34 x 4.34) / (5 x 5) ) = 9.04g と計算が合う。ナットも半分以下の重量になっているが、これは小型化とスカンジウムという素材のおかげのようだ。スパンキーは8g。ナットの片側はシャフトに接着によって固定されている。
ライバルとなる商品は、やはり tune skyline skewers だろう。実測は18g程度とのことだが、こちらはシャフトが 7075 Alu と素材が違う。単純に Alu は Ti の約半分の重量なのでシャフトの重量差がほとんどということになる。skyline skewers は MTB用の Ti シャフトのモデル(23.5g)もあり、そちらとの重量差を考えるとナットも半分程度(各1g)の重量かと思われる。軽量化を究極まで追求するなら、tune の skyline skewers の方が確かに軽いが、日常使用する自転車のリアに Alu シャフトを使うのは微妙だと思う。実際、同じく Alu シャフトのスキュワーを出している Heylight に問い合わせたが、リアの Alu シャフトは日常使用には危険だと言われた(フロント Alu+リア Ti を薦められた)し、tune のロード用クイックは前だけが Alu シャフトになっている。そういう意味では、日常使用できる最軽量のスキュワーだと言って良いと思う。装着する際には、軽量なため強く締め込むのを躊躇したが、今のところ問題ないようだ。
何気に優れているところは、ナットのデザインが四角なので付属のスパンキーで無くても締められること、さらに実はアーレンキーでも回せるという点。専用キーでしか回せない tune skyline skewers に対しては非常に大きいアドバンテージだと思われる。もちろん、価格が定価ベースで約1/3というのも見逃せない。
欠点があるとすれば今は亡き m2racer の bolt-on skewers にデザインが酷似している点だろうが、これは仕方のないところだと思う(実際、Race Light Skewers の方も類似デザインのスキュワーが幾つもある)。
結論としては非常にお薦めできる軽量化パーツである。ただし、あんまり荒く扱いすぎると、壊れるので注意すること。