Apple MagSafe 電源アダプタを修理しようとしてみた

つい最近,MacBook (Late 2008) の MagSafe 電源アダプタのコネクタ部が壊れた(銀線が露出して,熱を持つ状態).以前,ThinkPad を使っていた時もそうだったけど,Laptop の AC アダプタはいつもこの部分が壊れる(今まで何回壊したか記憶にないほど).この手の消耗品は,修理するより新品を買った方が安いとよく言われるが,コネクタだけ壊れたからと言って,7800円もするアダプタを買い直すのはエコじゃない気がしたので,新品を注文しつつ,無謀にも修理を依頼してみた.
で,今日見積りが届いたのだが,その金額にタマげた.税込26250円!高くても一万円強ぐらいだろうと甘く見ていたのだけど,これには度肝を抜かれた.何が起きているのか意味不明だけど,予想するに,消耗品の類の生産は,完全にFA化が進んでいて,修理に匠の技術(時間)が必要という状態になってしまっているということだろうか.もしそうだとすれば,壊れやすいところは最初から分かっているのだから,そこの部分の修理を安価でできるように設計したら良いのに,と思う.電圧は少し違うけど,例えば,MacBook用 ACアダプター(65W)みたいに.プリンタメーカーのインクカートリッジと同じで,事実上修理不可能のようにして,消耗品で小金を稼ごうとしてる可能性もあるけど(いわゆる故意犯),いずれにせよユーザの利便性より企業内の都合を優先しているように(ユーザが)感じてしまったら,製品としてはダメだと思う.修理代が定価以上かかる場合は,新品に交換して送ってください,というのも受けてもらえないし(窓口が違うから,ということだと思うけど二度手間).サードパーティ製の製品が出て売れるという現状が,純正品の仕様・価格がユーザの要求に応えられていないことの何よりの証明にもなっている.
ちなみに,新品で買った MagSafe 電源アダプタの方は,コードがややザラザラする材質になっていて,コネクタ部のデザインが(恐らくより断線しにくいように)変更されていた点を除けば,前のものと変わらない感じ.前のアダプタは最初にコネクタ部が壊れたけど,他にもコードがアダプタ本体に繋がる辺りでコードの中身が捻れたりしていたので,その辺りが改善されてると良いのだけど.