良いことも重なる

指導している(た)学生たち(卒業生含む)が,立て続けに論文誌や研究会で論文賞をもらったらしい.良いことも重なるものだ.どちらも共著者としてしっかり関わった研究なのだけど,特に論文誌の方は第二著者だったので最後までコメントを入れたこともあり,自分のことのように嬉しかった(卒業した学生も本当によく最後まで頑張ったと思う).国際会議の論文に載っていない実験結果もあるので,出版されたら分野研究者にも読んでもらいたいなあ.
一方で,自分の方はと言うと,某全国大会の講演用資料の締め切りが迫っていて,最近はそちらに時間を取られている.だいぶ資料もできあがってきたので,今日は研究室内の専門分野の分科会(ミーティング)でその資料を使って模擬発表してみた*1.そうしたら,スライドは30枚ぐらいしかないのに,実際話してみると1時間以上かかってえらい疲れた(多分聞いていた方はもっと疲れたのではないかと).話していて途中で脱線したり,くどくなってしまうのは,自分で作った資料の内容にもう一つ自信が持てていないというところが大きいようだ.普段する研究の話とは違ってイントロを延々話すような箇所があちこちにあり,一人よがりになっているような感じがして,神経を使う.ともあれ,いろいろと参考になるフィードバッグがもらえたので,今日は休んで明日スライドに反映していきたい.専門分野のスタッフはもちろんながら,専門分野外のスタッフもたくさんコメントをくれて,周辺分野の状況が把握できたのは本当に良かった.スライドもここからは引き算の時間帯か.
講演用資料は,あまり初学者向けの内容ではなかったので*2,Practical Coding for Large-Scale ... なる資料 (15p) を前夜に急遽英語で用意してその前に話したら,こちらは意外とみんな知らないことが多かったようで,役に立てたような感触があった.こういう分野特有のノウハウ的な話は,研究の早い段階で共有しておくといいよなぁ.昔は研究室内で研究環境に合わせた .emacs や .cshrc,.sty などを共有するような文化があったけど,いまの学生はどうやって研究に必要となる雑スキルを身につけているのだろうか.emacs(こちらは必ずしも*3必要ないが)も LaTeX も,研究室内にエキスパートな先輩がいないと,自力で身につけるのは相当に効率悪いと思うのだけど.
話す内容以外で気がかりなのは,当日のスケジュール.スロットが午後から午前に動いたそうで,家を始発で出ないと間に合わないようになってしまった.なんとか前日に現地入りできればよいのだけど,もし行けないようだと朝起きれるかどうかちょっと不安だ.しかし,二年ぶりに参加するというのに,本大会も懇親会も参加できないのは本当に無念.今回は誰とも話せず終わるのか.お昼ぐらいは誰かと食べられるのかな.
[追記]資料を作っていて,git の読み方が(カタカナで言えば)ギットであることを知って衝撃を受ける.言い難くてしょうがないのだけど,ジットではないのか.言い間違うこと間違いないな.
[追記]資料は Google Docs の Presentation で作っているのだけど,思っていたよりは使いやすい.一時期 PowerPoint から Keynote に移っていた関係で,どのプレゼンテーションもなんだか中途半端にしか使えない状態なっているので,XXX ならこうできるのにみたいなイライラ感はあまり感じない.
ただ,Google Docs の Presentation は Google Chrome 上で編集する分には問題ないが Firefox で編集すると Reload しろとのエラーが頻発してまともに編集できない.また,IME で確定時に前回の確定文字列(同じテキストボックスの直前文字列だったかも)がコピーされて挿入される (Google Chrome も確定直前に表示されるが,挿入されることはない) ので参る.あと,通勤で電車に乗っている間は(オフラインで)編集できないのがつらい.結局夜なべして作るはめに.
[追記; 1/24] 非常にタイムリーなことに,Google Docs の Presentation がオフラインでの表示・編集に対応したらしい.早速,試してみたら確かに編集できた.しかし,共有ドキュメントで(他の人がオンラインで編集している場合)どういう動作になるのだろう.オフラインで一文字入れてオンラインにしてみたところ,スライドの読み込みができなくて,同期するところで Error が出るようになってしまった.しかたがないので,オフラインでの変更を戻してみたら,再び開くことができた.うーむ.ちょっと怖くて使えない・・・.

*1:一週間前に話すと宣言して自分にプレッシャーをかけて資料の作成を進める作戦.

*2:留学生もいるのに資料が日本語だったり.

*3:vi をエディタとして使っている人は LaTeX も vi で書いているのだろうか.