論文の賞は共著でもらう方が嬉しいもの

国内の某全国大会に出した共著論文が論文賞を受賞した.論文で賞をもらうのはこれで四度目.全国大会の論文賞なんて,もらって何の価値があるのという人もいるかもしれないが,これまでの受賞とは違い,今回はこれで賞を取ってやろうという気持ちはなかったので素直に嬉しい*1
やはり,論文で賞をもらうのは,(第一著者としてもらうより)共著でもらう方が嬉しい.これまでの(共著論文での)受賞は,学生が第一著者(で自分が第二著者)の論文で,論文の構成・仕上げに責任を負う立場として,学生に賞を取らせてあげられて良かった,という気持ちが強かったが,今回は可視化専門の同僚研究者と協力して(言いだしっぺは自分だが)やや脇役的な立場で関与した研究なので,異分野でうまく協力して(自分として)新しいタイプの研究ができた,というこれまでの受賞とは異なる充実感がある.これを励みに,これからも頑張っていきたい*2
今回の研究は,専門分野の研究室に留まっていたら決してできなかった研究なので,様々な分野の研究者と交流できる今の環境に感謝したいと思う.ちなみに,論文で提案しているシステムは,もともとは昨年のオープンキャンパスのために短期間で設計したデモが元になっていて,来月頭のオープンキャンパスでも披露する予定.興味のある方は是非.

*1:事前に,全論文の 5% 程度が対象となる論文誌への推薦も頂いていたが,自分の専門分野の全国大会ではないということもあり,論文賞まで取れるとは思っていなかった.今回の受賞で,別の論文誌への推薦も頂いたのだが,どうするのかな.

*2:というか,受賞者がこう感じてこそ,受賞自体にさほど価値がない全国大会の論文賞に意味が出てくるというもの.